☆☆☆ジミー桜井より2020年応援して下さった皆様へ
ロック音楽が誕生して以来、未曾有の危機のまま終わろうとしている2020年。3月にMR. JIMMYの北米東海岸ツアーから一時(のつもりで)帰国して以来、まさかの長期滞在となりました。今年はJBLZEにとっては記念すべき結成10周年で、5月から[Ten Years Gone Tour]と銘打ったヘッドライナーツアー、夏はホワイトスネイクとのツアーが予定されていましたがすべてキャンセル。その後も大統領選に絡む混乱もあり、出口が見えない状況が続いています。
このような中、エンターテイメント業界ではオンラインやバーチャルを推進する動きが大きくなり、まるでそれがリアルイベントの代替のように扱われる風潮もあります。そのテクノロジーは確かに、離れたバンドメンバーや様々な理由でライブ会場に来られない方と繋がる手段としてある程度有効だと思います。実際、僕もアメリカにいるメンバーと活動を続ける唯一の手段でした。
しかし、もしこのままライブの場がなくなり、レッド・ツェッペリンの音楽を伝える手段が録音や録画だけになってしまったら、稀代のライブバンドであったツェッペリンの素晴らしさの大きな部分が欠けたまま途絶えてしまうことになります。それでいいのか?想像したことすらなかったライブ活動の制限という経験を通して、僕はあらためてライブで演奏することの意義を問い、自分の役割について深く考えることになりました。
さらに、かねてから疑問を持っていたアメリカと日本の音楽/ライブエンターテイメントに対する価値観の違いを渡米してからこの6年半で実際に体験したことで、自分の中にはこの日本でも’70年代から’80年代にかけてあれだけ大きな影響を与えた音楽がなぜいまは日常から遠くなってしまったのか、まさにクラシックのように未来に遺っていくべき音楽の輝きをもう一度現代に甦らせたい、その時代を体験した世代には再び情熱を思い出し、若い世代にもその色褪せない素晴らしさを知って欲しいという願いは確固たる信念となり、そのためにより高みを目指して活動をしてきました。しかし、このパンデミックによってせっかく芽生えてきた芽が摘まれ、活動の土壌であるライブハウスが枯渇し、ライブ音楽の灯が消えていくことに対して強い抵抗を感じています。
音楽文化、ライブハウス文化が窮地に陥っている今こそ真剣に使命を果たしたいと、感染症対策については会場と共に試行錯誤しながらベストを尽くし、8月のクロコダイルからライブ活動を再開しました。そして10月のEXシアター六本木公演、7日間連続のSAVE CROCODILEイベント、そして先週土曜日のクロコダイルと、"ライブ"の喜びを分かち合うことができました。それが可能になったのも、日々混迷し迷走する政府対応と報道の中でも会場の真摯な感染症対策を信じ、心からライブの価値を信じ、感染対策マナーを守りながら「音楽を楽しみたい!」と来場して下さった皆様のおかげです。皆様の笑顔が僕たちとライブハウスを励まし、支えてくださいました。あらためて心から感謝をお伝えしたいと思います。ありがとうございました!
2020年、僕の大切な友人の何人かが天国へ旅立ちました。この異常な状況下、彼らの傍らへ飛んでいくこともできませんでした。身近でいつも励まし、温かい言葉をかけてくれた友人、そして、皆さんにも応援していただいたフランキー。本当に音楽を愛し、僕の活動を評価してくれていた友人たちの想いに応えるためにも、僕は日本に長期滞在できる日々を意味あるものとして、クラシック・ロックのフィールドを定着させるためのプラットホームのようなものを作るべく出来るかぎりのことをしたいと考えています。町興しならぬ、クラシック・ロックを楽しむ”文化興し”に、少しでも貢献していきたい。それは、来年またアメリカに戻ったとしても、将来的な自分の活動フィールドは日本でありたいとの願いにも通じています。逆風が吹く中ではありますが、自分はこの活動を使命として与えられた者のひとりとして、同志たちと共に挑戦するしかありません。バンドは今、レッド・ツェッペリンの音楽についてさらに深く掘り下げ、ツェッペリンのバンドアンサンブルの真髄をお伝えするべく、各パート初心に帰り楽器の音作りのブラッシュアップに励んでいます。その成果をお伝えするライブの場には、フォロウしてくださる皆さんがいないと僕らも元気が出ませんし、続けていくことができません。来年はこの日本でレッド・ツェッペリンのライブが旋風を起こした1971年初来日から50年、日本のファンにとって大きな節目となります。半世紀の意味は重く、私たちの多くは次の半世紀を見ることはないでしょう。その記念すべき2021年、感染症の混乱がいつ収まるかはまだわからない中ではありますが、僕たちは全力を尽くしてツェッペリンのライブとはどんなに素晴らしかったのかということを皆さんと共に体験できるイベントやライブショーを企画していきます。どうか、来る2021年もご支援ください!
〜2020年12月 Jimmy SAKURAI
(本メッセージはメンバーズクラブTEA FOR ONEメンバーの皆様へ配信されたメールマガジンから特別に転載したものです)
■[ Jimmy Sakurai Plays ZEP ] 10月4日EXシアター公演のプロショット映像公開
2020年10月4日、ライヴ=生演奏の「気」と「圧」の価値を伝えるべくEXシアター六本木にて開催されたJimmy Sakurai Plays ZEP 公演 [We Must Overcome COVID-19] から、撮影KIKUCHI FILM WORKS、MR. JIMMYオフィシャル編集版の映像がMR.JIMMY オフィシャルYoutubeで公開されています。素晴らしい照明と演出をプロショット映像でお楽しみ下さい。
(2020.12)
■コロナで音楽の灯を消さない!前代未聞の7日間連続ライブ【Save CROCODILE! Enjoy LIVE Music! Jimmy Sakurai Presents;Super ZEP Week at 原宿クロコダイル】
2020年10月末の一週間、急遽行われた【Save CROCODILE! Enjoy LIVE Music!Jimmy Sakurai Presents:Super ZEP Week】は1977年開業のクロコダイル史上初、7日連続「原宿クロコダイルに生演奏のツェッペリンが轟く!」という前代未聞の挑戦でした。直前の告知にもかかわらず沢山の素晴らしいゲスト、セッションへのご参加、そして何よりも音楽を楽しみにご参加いただいた皆様に、あらためてありがとうございました!出口の見えない試練のライブシーンの中で「ライブミュージックの灯を消さない!」活動を、これからも続けていきます 。〜〜Jimmy桜井
(2020.11)
■フランキー・バナリに捧ぐ...[Jimmy Sakurai Plays ZEP] EXシアター六本木公演終了
2020年10月4日、コロナに打ち克つ決意と故フランキー・バナリへの想いをこめたEXシアター六本木公演、アンコール一曲目の[Thank You]はMR. JIMMY Led Zeppelin RevivalのEXシアター公演映像の撮影でフランキーとの親交も深いKikuchi Film Works制作のフランキー追悼映像がバックスクリーンに映し出され、バンドメンバー、シアタースタッフ、そして観客の皆様と共に天国のFrankieに捧げる感謝の時となりました。
「思い出の映像を作って下さったKikuchi Film Worksさん、コロナ禍の制限の中でライブの価値を信じこの場を作って下さったEXシアターの皆さん、一緒に演奏してくれたバンドのメンバー、そして何よりも、この状況下でライブ会場に足を運びフランキーへの思いを分かち合ってくださった観客の皆様、ありがとうございました。」〜ジミー桜井
☆10月4日EXシアター会場フランキー・バナリ追悼献花募金ご協力御礼☆
EXシアター六本木ロビーに設置されたフランキー・バナリ追悼募金に、ご来場の皆様からあたたかいメッセージと御志42,015円をいただきました。米国のMR.JIMMYオフィスを通じて、フランキーの闘病生活を片時も離れずサポートしたレジーナ夫人に励ましの生花を贈る資金とさせていただきます。メッセージレターは来年ジミー桜井が米国に帰国した際にお渡しする予定です。
(2020.10)
[情報更新]2020年11月7日フランキーとレジーナの自宅に生花が届けられました。ご報告と共にあらためまして深く御礼申し上げます。
(2020.11)
■10月4日EXシアター公演迫る!リアルライブ&同時生配信、当日券発売決定!
2020年10月4日EXシアター六本木にて開催されるJimmy Sakurai Plays ZEP / [We Must Overcome COVID19] 公演、去る8月20日に世を去ったフランキー・バナリへの追悼の意味もこめた特別なショーが、リアルライブと同時に生配信でも視聴できることになりました。詳細は[日本語版スケジュール]にて。
東京からの距離や、昨今の様々な事情によりEXシアターまで来られない方には大変貴重な機会となりますので、ぜひ視聴下さい!<アーカイブ無しの生配信のみです>
(2020.9)
※追加情報:
当日券発行も決定!詳細は[日本語版スケジュール]へ
☆フランキー・バナリ追悼:献花募金箱設置のお知らせ☆
この3年間、4回に亘る来日公演でフランキーの素晴らしい演奏とツェッペリンへの愛を共有して下さった皆さまから、すでに多くの哀悼のメッセージをいただきました。しかし残念なことにCOVID-19の状況下、ジミー桜井自身も訃報を受けすぐに米国に飛ぶことも難しく、遺されたフランキーの家族においても大々的な葬儀は行えない状況です。このような中、フランキーの闘病を支え来日にも同行した夫人Reginaさんを励まし、日本のファンの哀悼の気持ちを伝える手段として米国のMR. JIMMYマネジメントオフィスを通じて、お花とメッセージを届けるための募金箱とメッセージボックスを当日10月4日EXシアター会場に設置いたします。ご来場のお客様で趣旨にご賛同頂ける方は、よろしくお願い申し上げます。
■【Jimmy Sakurai / 狂熱の配信】初の生配信でトーク&ライブイベント開催
1971年9月23日、レッド・ツェッペリンの初来日公演が日本武道館で実現した49年後の同日となる2020年9月23日にジミー桜井をフィーチャーしたライヴとトークを合体させたオンライン・イベント『狂熱の配信』が開催されました。豪華写真集[アンソロジー/ジミー・ペイジ]を含むシンコー・ミュージック刊の書籍発売を記念したイベントとして、前半はその書籍の一つ[レッド・ツェッペリン大全]の翻訳を手がけ、ジミー・ペイジ来日時には通訳も務めた前むつみ氏をゲストに深堀りトーク。そして後半は[Jimmy Sakurai Plays ZEP]8月15日クロコダイル公演のメンバーによるライヴがアーカイブ無しの生配信されました。
(2020.9)
■MR. JIMMY Led Zeppelin Revival in U.S.A のメインドラマーにして勇敢なる侍、フランキー・バナリ逝去
膵臓癌で闘病中だったフランキー・バナリが、現地時間2020年8月20日夜、ロサンゼルスにて逝去しました。享年68歳。80年代にマルチプラチナセールスを記録したクワイエット・ライオットのドラマーとして、またスタジオワークでも数多くのアルバムに参加し、L.Aの音楽シーンを代表するドラマーとして知られた彼は、実は「17歳のときデビュー当時のツェッペリンのフロリダ公演を観て人生が決まった」というほど、ジョン・ボーナムに影響を受け、同世代として同じ時代を生きたドラマーとして、他のボンゾフリークにはない音楽的背景に対する深い理解を持っていました。2010年、ジミー桜井初の海外アーティストとのコラボレーション[VONZEP]プロジェクトから始まったジミー桜井との絆は、互いに音楽的尊敬と友情によって育まれ、ジミー桜井が2017年1月レッド・ツェッパゲインを脱退し、MR. JIMMY Led Zeppelin Revivalを立ち上げてツェッペリンの初米国公演と同じWhisky A Go Goを舞台に行った2017年4月30日のデビューショーにおいて結実。以来、クワイエット・ライオットと並行し、MR. JIMMY Led Zeppelin Revivalのメインドラマーとして、ジミー桜井と共に彼が生涯で最も愛した音楽、インプロヴァイゼーションに満ちたレッド・ツェッペリンのライブの世界を”リバイバル”させてきました。2019年春、膵臓癌ステージ4との宣告を受けながらも、12月20日EXシアター六本木[Back To Knebworth1979]公演のために来日。ドラムソロを含め3時間を超える圧巻のステージを敢行しました。この奇跡のステージが、彼が最も愛した国、日本のファンに遺した最後のプレゼントとなりました。彼を応援して下さったすべてのファンの皆様、関係者の方々に、MR. JIMMY / ジミー桜井より、心からの謝意を表します。
Rest In Peace In Heaven, dear Frankie Banali-san. We love you forever.
(2020.8)
最愛の友であり稀代の名ドラマー、フランキー・バナリが2020年8月20日天国へ旅立ちました。アメリカ版MR. JIMMYのメインドラマーとして、2017年4月ハリウッドのウィスキー・ア・ゴーゴー公演から4回の来日公演を含む約3年間、凄まじい“気”をドラムから送り、ステージに命を与えてくれたフランキー。彼が人生を通して愛したレッド・ツェッペリンの音楽、その真髄はライヴにこそあります。彼は最後まで、もう一度日本のファンの前で僕とツェッペリンを演奏できると信じて闘い抜きました。その素晴らしきミュージシャンズ・スピリットを継ぎ、私たちはどんなに状況が厳しくともベストを尽くして「ライヴ=生演奏」の価値を伝え続けます。フランキー、ありがとう。また会おう。〜Jimmy Sakurai
■2020年8月15日[Jimmy Sakurai Plays ZEP +]クロコダイル公演のショット公開
MR. JIMMYを育ててくれたライブハウス・原宿クロコダイルへの想い、そして何よりもレッド・ツェッペリンという音楽が持つ「ライヴでなければ伝わらない価値」を伝えるミッションを共有し、バンドと会場、観客の皆さまとともに可能な限りの感染対策をもって敢行した [Jimmy Sakurai Plays ZEP +]公演。オフィシャルカメラマンによるショットを徐々に公開していきますのでお楽しみに。
(2020.8)